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[1N01] Ge標的へのMeV陽子線照射で発生した準単色X線を用いた文化財試料中のCuの低線量XRF分析
キーワード:陽子線励起X線、XRF分析、文化財試料、吸収線量、放射線損傷
MeV陽子線を単体標的に照射して発生した準単色の特性X線を試料に照射し,XRF(X線蛍光)分析を行う手法の可能性について実験的に調べた.単体標的の元素の種類を最適化して一次X線のエネルギーを測定対象の元素のX線吸収端よりわずかに高く設定することにより,測定の感度を増加させるとともに,試料に与える線量を低減できる可能性がある.文化財に含まれるCu(K吸収端エネルギー8.98 keV)を低線量で定量することを想定し,銅化合物を含む模擬文化財試料を作製し,Ge単体標的に2.5-MeV陽子線を照射して発生したGe-KX線(9.87 keV)を一次X線として,そのXRF分析を行った.Cuの検出下限と試料が受ける線量について議論する.