2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2C06-09] TRU廃棄物

2022年9月8日(木) 10:55 〜 12:00 C会場 (E1棟2F 22番教室)

座長:秋山 大輔(東北大)

11:40 〜 11:55

[2C09] TRU廃棄物の廃棄体パッケージの開発

(4)コンクリートの放射線分解による水素ガスの発生に関する検討

*井田 雅也1、根岸 久美1、長谷川 晋也1、坂本 浩幸2、藤井 直樹2、大和田 仁2 (1. 太平洋コンサルタント、2. 原環セ)

キーワード:廃棄体パッケージ内充填材、水素ガス発生、コンクリート、G値、ガンマ線照射、TRU廃棄物

TRU廃棄物の地層処分では、廃棄体を廃棄体パッケージ容器に収納し、廃棄体が移動しないようセメント系材料等を用いて廃棄体パッケージ内を充填することが検討されている。廃棄体パッケージ内充填材(内部充填材)に用いるセメント系材料に含まれる水分は、廃棄体からの放射線により分解し、発生する水素ガスによる廃棄体パッケージの内圧上昇が懸念されている。コンクリートは体積に占める骨材の割合が多いため、セメントペーストやモルタルに比較して内部充填材中の水量を少なくすることが可能となり、コンクリートを乾燥することによりさらに水量を低減することができる。本検討では、廃棄体からの放射線によって内部充填材から発生する水素ガスの低減による廃棄体パッケージの構造健全性の向上を目的とし、内部充填材に適用可能なコンクリートを用いて60Coによるγ線の照射試験を実施し、水分量と水素ガス発生量の関係を評価した。