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[2J14] シビアアクシデント時の水素処理システムの開発Phase-II
(1)全体概要
キーワード:シビアアクシデント、水素処理システム、金属酸化物、安全性向上
沸騰水型原子炉の格納容器では、シビアアクシデント時の大量水素発生への対策として、フィルタベント装置による系外放出が有力とされている。事故対応シナリオに応じた適切な水素処理システムを構築し、格納容器の圧力及び温度を低減する設備、放射線分解により生じる水素と酸素を処理する設備と組合せることで、ベントに依存せず、格納容器内の水素濃度の低減と原子炉建屋への水素リークの抑制が可能となり、沸騰水型原子炉における水素爆発のリスクを長期的な視点で回避できることから、安全性向上につながると考えられる。本報では、水素処理材に金属酸化物を用いて不活性な雰囲気でシビアアクシデント時の大量水素発生に対処できる、水素処理システムの開発概要について報告する。