2022年秋の大会

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一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-1 原子炉計測,計装システム,原子力制御システム/303-2 遠隔操作,ロボット,画像工学/303-3 ヒューマンマシンシステム,高度情報処理

[2K01-05] 計測デバイスとシステムおよびヒューマンファクタ

2022年9月8日(木) 10:30 〜 11:55 K会場 (E1棟4F 43番教室)

座長:五福 明夫(岡山大)

10:30 〜 10:45

[2K01] SiCデジアナ混成回路で構成した耐放射線マルチプレクサの性能評価

*桑名 諒1、乗松 崇泰1、増永 昌弘1、野本 真司1、木元 雄太2、加藤 至彦2 (1. 日立、2. 日立GE)

キーワード:原子力計装、マルチプレクサ、耐放射線、SiC、デジアナ混成回路

原子力発電プラント内の放射線環境での使用を目的とした、耐放射線マルチプレクサ(MUX)を開発した。MUXはケーブル削減や計測器の設置自由度を向上させるために有効であるが、デジタル回路のため放射線に弱く、従来品の放射線環境での使用は難しかった。MUXにはMetal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor (MOS-FET)が複数実装されているが、これに放射線が照射されることで電離作用により電荷が蓄積して性能が劣化する。報告者らは、半導体素子の耐放射線性を向上させるために、放射線耐性に優れる炭化ケイ素(SiC)を用いたアナログ素子を開発してきた。この技術を応用し、デジアナ混成回路であるMUXを開発した。試作した4入力1出力のMUXに対してγ線照射試験を実施したところ、積算500Gyでも正常動作が可能であることを確認した。今後は多入力化を進める計画である。