2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2L16-19] 気液二相流2

2022年9月8日(木) 16:25 〜 17:30 L会場 (E1棟4F 44番教室)

座長:岩城 智香子(東芝ESS)

16:25 〜 16:40

[2L16] プールスクラビング時の小気泡群におけるエアロゾル除去効果

*門間 彩介1、河野 紀一1、藤原 広太1、吉田 滉平1、金子 暁子1 (1. 筑波大)

キーワード:プールスクラビング、除染係数、エアロゾル、気液二相流

近年、原子力発電施設における過酷事故(SA)対策の重要性が再認識されている。本研究が対象としているプールスクラビングはSA対策の一つとして採用されており、SA時に発生した放射性微粒子を含むガスを、水中を通過させることでフィルタリングするものである。放射性微粒子は周囲環境へ大きな影響を及ぼすためプールスクラビングにおける放射性微粒子の除去効果を正確に評価する必要がある。既存のSA解析コードでは単一気泡における微粒子除去量を足し合わせることで小気泡群における除去量を評価している。しかしながら、気泡同士の相互作用による除去性能への影響に関する知見は乏しく、小気泡群における除去性能の評価は十分には行われていない。そこで、本研究では小気泡が群となって上昇する際の二相流挙動および微粒子除去量の計測を行い、既存モデルと比較することで小気泡群中の流動場や気泡同士の相互作用が微粒子除去へ与える影響について評価した。