[2N11-16] 核反応理論

[2N15] R過程元素合成のための半経験則的核分裂収率モデル

*石塚 知香子¹、椿原 康介²、河野 大樹¹、千葉 敏¹、和南城 伸也³ (1. 東工大、2. 旭川高専、3. マックス・プランク重力物理学研究所 )

キーワード：核分裂、超重核、元素合成

ウランや金の起源とされるR過程元素合成では、R過程元素合成で作られる超重核の核分裂によりR過程の種核が生成されて再びR過程に寄与する核分裂リサイクルが起きると期待されている。しかし超重核の核分裂は非常にモデル依存性が高い。そこで我々はJENDL-5にも採用されたアクチノイド核種の実験値に基づく半経験則的な荷電分布公式と、アクチノイド領域での実験値を良く説明する4次元ランジュバン模型を組合わせて、半経験則的な核分裂収率モデルを開発した。本講演では、我々の開発した核分裂収率モデルの概要と実際のR過程元素合成への影響について報告する。