2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3B05-09] 汚染状況調査技術

2022年9月9日(金) 10:35 〜 11:55 B会場 (E1棟2F 21番教室)

座長:川崎 大介(福井大)

11:20 〜 11:35

[3B08] エポキシ塗料へのセシウム及びヨウ素の浸透挙動

*藤野 大生1、松浦 治明1、佐藤 勇1、鈴木 恵理子2、中島 邦久2 (1. 東京都市大、2. JAEA)

キーワード:エポキシ樹脂、シールドプラグ、ヨウ化セシウム、蛍光X線分析、広域X線吸収微細構造

事故炉の廃止措置において発生する解体廃棄物は、放射性物質の影響を受けるため、その性状や分布を正確に把握する必要がある。その目的に資するため、数ある原子炉構造材の中から主に塗料の用途として用いられるエポキシ樹脂を選定し、それをCsI溶液に浸漬させることで、エポキシ樹脂に対するCs及びIの浸透挙動をXRFにより観察した。また、EXAFS測定により、その際のCs及びI元素周りの局所構造を明らかにした。その結果、Iが選択的に浸透を引き起こし、Csは表層においてOと相関を強める事を確認した。溶液状態を変更し、エアロゾル状態のCsI及びCsOHがエポキシ樹脂の表面に及ぼす影響についても報告する。