[3C01-05] 数値シミュレーション

[3C04] 地下水流動・物質移行モデルの妥当性確認手法の整備に係る検討

(1)エスポ岩盤研究所で取得された調査データを用いた検討事例

*尾上 博則¹、三枝 博光¹、田中 達也²、石田 圭輔¹、藤崎 淳¹、澤田 淳³ (1. NUMO、2. 大林組、3. JAEA)

キーワード：亀裂性岩盤、モデルの妥当性確認、不均質性、不確実性、エスポ岩盤研究所

原子力発電環境整備機構では，地層処分事業における地質環境のモデル化に係る技術開発として，亀裂性岩盤中の割れ目分布や透水性の空間的不均質性を表現する水理地質構造モデルと，水理地質構造モデルを用いた地下水流動・物質移行解析結果の妥当性を確認するための方法論の整備に向けた検討を進めている。 本稿では，この検討の一環として，モデルの構築及び妥当性確認の考え方の整理及びエスポ岩盤研究所を事例として複数の手法を用いた岩盤の不均質性のモデル化及び解析を実施した結果について報告する。検討の結果，モデル構築及び解析に用いたデータやそのデータに基づく解釈や仮定，さらにはモデル構築及び解析の条件設定に含まれる不確実性を抽出し，それらが解析結果に及ぼす影響を確認しつつ，モデルの妥当性確認に適用可能な評価指標を設定するといったアプローチの有効性を確認した。