2022年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[3C09-14] 材料

2022年9月9日(金) 14:45 〜 16:25 C会場 (E1棟2F 22番教室)

座長:尾上 博則(NUMO)

15:45 〜 16:00

[3C13] 幌延深地層研究所におけるコンクリート支保工の物性・化学特性変化の定量的把握

(1)全体概要と初期状態の測定

*望月 陽人1、松井 裕哉1、尾崎 裕介1、本島 貴之2、城 まゆみ2、柴田 真仁3、根岸 久美3、坂本 亮3 (1. JAEA、2. 大成建設、3. 太平洋コンサルタント)

キーワード:コンクリート支保工、低アルカリ性セメント、幌延深地層研究所、高レベル放射性廃棄物、回収可能性

高レベル放射性廃棄物の地層処分では、廃棄物が処分場に搬入された後においても、処分場閉鎖までの間に廃棄物を搬出する可能性(回収可能性)を確保することが定められている。処分場の坑道が長期間にわたって開放されることとなるため、坑道の崩壊等がなく安全な作業が可能となるよう、開放坑道の健全性の維持について評価する必要がある。本研究では、実際の地下環境において、坑道の支保部材の一つであるコンクリート支保工の特性変化を定量的に把握することを目的とした。具体的には、幌延深地層研究所の深度350m坑道で実際に使用されたのと同様の低アルカリ性吹付けコンクリートの試験体を作製し、同坑道内に定置して定期的な試験・分析を行うことにより、試験体の物性・化学特性の初期状態および経年変化を明らかにする試みを行っている。本発表では、本検討の全体概要と現時点での結果の一部を報告する。