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[3D11] 福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋内スミヤ試料の核種分析
キーワード:福島第一原子力発電所、2号機原子炉建屋、核種分析、スミヤ試料
原子力規制庁が実施した現地調査において採取した2号機原子炉建屋内スミヤ試料(1~5階の壁、床、階段裏の合計14試料)について核種分析を実施した。分析は、各スミヤ試料についてイメージングプレートによる汚染分布の確認及びGe半導体検出器を用いたガンマ線核種分析、一部のスミヤ試料については酸分解して溶解した後、化学分離を実施し、Sr-90、Tc-99、Mo同位体、アルファ線放出核種(U同位体、Pu同位体及びAm-241)を定量した。Cs-137に対するモル比で整理した結果、原子炉建屋5階のTc-99及びMo同位体のモル比は、下層階(4階及び1階)と比較して高い傾向を示し、その傾向はアルファ線放出核種も同様であり、5階と下層階において核種の移行挙動が異なることが示唆された。