2022年秋の大会

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[3I04-08] 社会調査・リスクコミュニケーション1

2022年9月9日(金) 10:35 〜 12:00 I会場 (E1棟3F 34番教室)

座長:竹田 宜人(北大)

10:35 〜 10:50

[3I04] エネルギー問題におけるリスク・コミュニケーション

共に考える姿勢が示されることの意味(予備調査)

*夛田 幹宏1 (1. 原子力安全システム研究所)

キーワード:エネルギー問題、リスク・コミュニケーション、共考、デプスインタビュー、会場調査、Web調査

リスク・コミュニケーションにおける共考の影響に着目した調査を行った。対話の冒頭の進め方について、共考の重要性を示し、共に考える場をつくることで円滑な対話が進むと考えた。この進め方の違いを確認するために、2種類の音声動画を作成して予備調査を行った。1種類は情報提供という動画。もう1種類は共考の重要性を示す動画である。調査は3回に分けて実施した。 参加者内計画の調査Ⅰでは、共考の姿勢を取ることで明らかな差を確認した。参加者間計画の調査Ⅱでは、「中立・公平な話と感じる」と受け止められる場合に有意な差が見られた。参加者間計画の調査Ⅲは、「自分の意見が言いやすい」の評価で共考の重要性を示す動画がよいとされたが差は僅かであった。 今後、本稿の調査結果を参考に、リスクに対する理解の深まりに対して、共に考える姿勢を示すことの重要性を明らかにしていきたい。