2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2G14-21] 人工知能技術

2023年9月7日(木) 16:05 〜 18:15 G会場 (ES総合館2F ES021)

座長:森 昌司(九大)

16:50 〜 17:05

[2G17] 人工知能技術と熱流動の融合によるデータ駆動型プラント安全評価手法の開発

(2) 強制対流サブクール沸騰における発泡核間干渉とAI画像解析の応用

*辻村 玲摩1、グエン ビン1、大川 富雄1、周 文2、三輪 修一郎2 (1. 電通大、2. 東大)

キーワード:強制対流サブクール沸騰、気泡径、気泡生成頻度、発泡核密度

強制対流サブクール沸騰における気泡生成頻度 f の予測方法はこれまで多く提案されてきたが、それら生成頻度の予測精度は低くなっている。よってそれを改善するために、私たちはハイスピードカメラと赤外線カメラを用いた可視化実験を行い、伝熱面にある発泡核一つ一つを個別に追跡することで、気泡径と気泡生成頻度の計測を行った。そして伝熱面には、近隣の発泡核から受ける温度低下の影響により、着目している発泡核の気泡生成頻度が減少する「干渉」という現象を発見した。一方で、この実験結果は人が目視で確認できる実験条件で行ったことから、低発泡核密度と限定的なものである。その中で、共同研究者とともにAIによる気泡径、生成頻度の自動検出に成功した。そこで、AIを用いることで高発泡密度条件における発泡核間干渉の実験データを取得し、発泡核密度の影響を考慮した高性能気泡生成周期モデルを開発する。