[2G01-06] 熱システム

[2G02] FeCrAl合金製円管内の異常酸化現象が与える液体LiPbブランケットMHD流れへの影響

*武藤 龍平¹、遠堂 敬史²、近藤 正聡¹ (1. 東工大、2. 北大)

キーワード：核融合炉、液体金属ブランケット、FeCrAl合金、α-Al2O3被膜、MHD圧力損失

磁場閉じ込め型核融合炉の液体リチウム鉛(LiPb)ブランケットでは、磁場下におけるMHD圧力損失の発生が課題となっている。FeCrAl合金が1273 K以上の大気下で形成するα-Al₂O₃被膜を絶縁被覆として機能させることによりMHD圧力損失を十分に低減できることが分かってきた。しかし, 本研究において, ワイヤー放電カット加工を施したFeCrAl合金円管の内壁には, α-Al₂O₃被膜に加え局所的に鉄やクロム等の酸化物が形成される異常酸化現象が生じる事がわかった. STEM分析等により異常酸化現象を調べた. 更に, この異常酸化現象がMHD圧力損失低減機能を低下させる機構を明らかにし, その改善方法について検討した.