2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[49]-[53]

2020年11月7日(土) 13:00 〜 14:40 第IV会場

司会:瀬田 史彦(東京大学大学院)

13:40 〜 14:00

[51] サテライト型スマートタウンへの電力の運び方

―電気自動車が電線を代替する可能性

○一井 啓介1、御手洗 陽2、谷口 守3 (1. 独立行政法人都市再生機構、2. 筑波大学大学院 システム情報工学研究科、3. 筑波大学 システム情報系)

キーワード:スマートタウン、電気自動車、分散型電源、電力輸送

近年,分散型電源の活用に向けてスマートタウンの検討が行われているが,それらの多くは街で不足する電力を系統電力から賄っているという課題がある.そこで本研究では,街から離れた分散型電源から不足する電力を賄う「サテライト型スマートタウン」の実現に向けて,分散型電源から街までの電力輸送に自営線に代わって電気自動車を用いることで,電力輸送にかかるコストを削減できる可能性を検証している.その結果,以下のことが示された.1) 分散型電源から8km程度離れ,かつ世帯数が100世帯未満の街で導入可能性が高いこと,2)直流電力の活用など技術革新によって導入可能性は大きく向上すること,3)蓄電容量の大きい電力輸送EVよりも低コストの電力輸送EVの方が活用可能性は高いこと.