2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[7]-[12]

2022年12月3日(土) 13:30 〜 16:00 第I会場 (9号館 911教室)

司会:西村 亮彦(国士舘大学)、杉本 興運(東洋大学)、矢吹 剣一(東京大学)

15:20 〜 15:40

[11] 土地の暫定利用が周辺エリアの地価に及ぼす影響に関する研究

○山本 友樹1、後藤 拓1、水澤 克哉2、田村 将太1、田中 貴宏1 (1. 広島大学、2. 株式会社建設技術研究所)

キーワード:暫定利用、低未利用地、地価、人口減少、ヘドニック・アプローチ

近年、日本では人口減少時代が到来し、建築需要の低下や建築更新の減少により、都市内の低未利用地が増加傾向にある。その結果、都市機能の低下やまちの価値・魅力の低下といった都市問題が発生していることから、低未利用地の有効活用が都市計画分野に求められている。このような状況の中、低未利用地対策の1つとして、土地を一定期間使用する暫定利用が注目されている。暫定利用は多くの事例がある一方で、それらが周辺エリアに及ぼす効果を定量的に分析している研究は少ない。そこで本研究では、土地の暫定利用がまちの価値や魅力に与える影響を地価の観点から分析を行った。その結果、地方都市における土地の暫定利用は、地価対して正の影響を与えることが明らかになった。