2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[110]-[116]

2023年11月12日(日) 09:20 〜 11:50 第IV会場 (A棟 G22教室)

司会:石原 凌河(龍谷大学)、岩見 達也(国土技術政策総合研究所)、荒木 裕子(京都府立大学)、坂本 淳(高知大学)

10:50 〜 11:10

[114] 災害発生後の避難生活環境における女性への配慮に関する不安感と対策意向の関連構造

-和歌山県印南町切目地域を事例に

○杉村 菜々美1、照本 清峰2 (1. 株式会社アイネス、2. 関西学院大学)

キーワード:災害、避難所、生活環境、ジェンダー視点、避難所運営

災害後、多くの被災者は復興過程における重要な課題の1つである生活環境における問題に直面する。本研究は、避難所における女性への配慮の問題に着目し、住民の不安感及び対策意向の関係を明らかにすることを目的とする。南海トラフ巨大地震によって津波浸水の危険性がある和歌山県印南町切目地域の住民を対象に質問紙調査を行った。本研究では、不安感及び対策意向の属性別での平均値の相違を明らかにするために一元配置分散分析を用い、属性別での構造の相違を明らかにするために重回帰分析を用いて分析を行った。その結果、性別及び年代を考慮した属性間で認識の構造に相違があることが明らかになった。この研究は、災害後の女性への配慮を促進することの重要性を結論付けている。