『都市「盛岡」の形成 ─この魅力はなぜ生まれたか─』

　北上川と中津川，その川の畔に生まれた小さな集落は，やがて城下町となり，長い歴史を経て，都市「盛岡」が形成されてきた。
　奥羽山脈と北上山地に挟まれ，北に岩手山を仰ぎ蔵風得水をなす盆地地形に包まれるこの街は，積雪寒冷地としての厳しい自然に向き合いながら，美しく結晶化してきた。
　2023年の初め，この魅力に気づいたニューヨークタイムズの記者は，盛岡をwalkable gem と表現し，2023年に行くべき52カ所の一つに選んだ。
　その魅力とは何なのか。なぜこの魅力は生まれたのか。日本の地方都市に存在し，さらに拓き得る都市の可能性について，「盛岡」のまちづくりに身を投じてきたパネリストとともに議論します。

※当シンポジウムは、どなたでもご参加いただけます。

■ 開催日時

　2023年 11月 10日（金）　16：30～18：00　※16：00 開場

■ 開催方法

　ハイブリッド
　・現地会場：アイーナ　小田島組☆ほ～る（いわて県民情報交流センター）
　・インターネットによる同時配信（Zoomウェビナー）

■ プログラム

開会挨拶　森本章倫（日本都市計画学会 会長、早稲田大学）

話題提供：盛岡の「都市計画」これまでとこれから
　　　　　滝村敏道氏（盛岡市都市整備部 都市整備技術監兼次長）

ディスカッション：都市「盛岡」の魅力と地方都市の可能性
　　　　　金野万里氏（文化地層研究会）
　　　　　大石仁雄氏（monaka支配人）
　　　　　高橋和氣氏（株式会社Wakey代表）
　　　　　佐々木大氏（肴町商店街振興組合）
　　　　　伊藤紀子氏（ロンドン在住経験）

総合司会　宇佐美誠史（岩手県立大学）

コメンテータ　南 正昭（日本都市計画学会 副会長、岩手大学）

■ パネリスト紹介

金野万里氏／盛岡市出身

歴史を生かした町づくりを考える市民団体「文化地層研究会」を立ち上げ，現在，事務局長を務める．旧町名地図などの発行，「盛岡もの識り検定試験」などに携わる．

「NPO法人いわて景観まちづくりセンター」の立ち上げに参加，現在，理事．岩手県内各地の景観点検等に携わる．

2011年3月東日本大震災 被災地支援チーム「一般社団法人　SAVE IWATE」の立ち上げに参加．現在，事務局長．もりおか復興支援センター長を務める．

大石仁雄氏／盛岡市出身

東北大学経済学部経済学科卒業

銀行勤務を経て，株式会社八幡創活サポートセンター取締役，八幡町ぶちょうほの宿盛岡，経営コンサルティング事業、生餃子専門店ぽんぽこを運営

盛岡市議会議員を経て，株式会社モナカ代表取締役社長兼monaka支配人

河南をアツく語る～よもやま話の会副会長，もりおか八幡界隈まちづくりの会相談役ほかの市民団体の運営やイベントの展開に携わる．

高橋和氣氏／盛岡市出身

筑波大学大学院修了（経営管理学修士）

都内勤務を経て，盛岡にUターン．

盛岡市の関係人口創出事業「盛岡という星で」，南部鉄器の鉄瓶ブランド「kanakeno」等にプロジェクトメンバーとして立ち上げに参画．盛岡市のITものづくりプラットフォーム「Multi Mono Morioka」の立ち上げ事業を受託．岩手県起業家育成プログラム「いわてイノベーションスクール」の主任講師を務める．

地域と人を結ぶ新しい”つながり”の場づくりに挑戦．

現在，株式会社Wakey代表．

佐々木大氏／盛岡市出身

名古屋大学経済学部卒。

メーカー勤務を経て，盛岡にUターン．家業である株式会社佐々木電機本店入社．

地元の肴町商店街振興組合，同青年部に参加．現在は組合理事．

エリアマネジメント会社、株式会社肴町365を地元有志と設立．盛岡バスセンターおよび周辺地区活性化協議会を立ち上げ．盛岡市より新盛岡バスセンター建設予定地を借り受けSIDE-Bとして運営．

社業を通じた社会貢献，地元発展への寄与を目指す．

伊藤 紀子氏／盛岡市出身

東京にて番組制作，音楽制作会社を経て渡英．

ロンドンのコーディネイトプロダクションにて、日本からの撮影/取材/レコーディング等のコーディネイトに関わる．その後，アルチザン食材関連の企画コーディネイトとして，日本酒とアルチザンチーズのペアリングイベントを開催しながら，イギリス，ヨーロッパ，北欧のチーズ関係者と親交を深める．

東日本大震災以来，関連ボランティア活動を継続．

■ 参加方法

　事前の参加申込は不要です。

＜現地会場参加＞
　現地会場へ直接お越しください。

＜インターネットによる同時配信視聴＞

■ 主催

　日本都市計画学会　東北支部
 

■ 問い合わせ先

　日本都市計画学会 全国大会事務局
　E-mail : annual-conference@cpij.or.jp