[P1-05] 心拍変動を通して目標無視の機序を探る
キーワード:目標無視、心拍変動、ストループ課題
目標無視とは, 課題目標を理解しているものの, 適切なタイミングでその遂行に失敗してしまう現象を指す。目標無視は作業中の不注意や自動車事故などと関連しており, 目標無視が起こる心理・生理機序を解明することの社会的意義は大きい。
Kane & Engle (2003)は, ストループ課題中に色と文字の情報が一致する試行の割合を操作することで, 目標無視の心理機序を検討してきた。一方, 目標無視の生理機序はほとんど検討されていなかった。そこで, 本研究では, 認知制御に深く関わる生理指標である心拍変動(RMSSD, LF/HF) に着目し, Kane & Engle (2003) の知見を追試しつつ, 目標無視の生理機序を検討することを目的とした。
大学生・大学院生26名を対象とした実験の結果, 一致試行を多く含む条件では目標無視がより確認され, 先行研究を追試することができた。心拍変動と目標無視との関連は見られなかったものの, 条件や試行に関わらず課題中の心拍変動が小さいと反応時間も短くなることが示された。
Kane & Engle (2003)は, ストループ課題中に色と文字の情報が一致する試行の割合を操作することで, 目標無視の心理機序を検討してきた。一方, 目標無視の生理機序はほとんど検討されていなかった。そこで, 本研究では, 認知制御に深く関わる生理指標である心拍変動(RMSSD, LF/HF) に着目し, Kane & Engle (2003) の知見を追試しつつ, 目標無視の生理機序を検討することを目的とした。
大学生・大学院生26名を対象とした実験の結果, 一致試行を多く含む条件では目標無視がより確認され, 先行研究を追試することができた。心拍変動と目標無視との関連は見られなかったものの, 条件や試行に関わらず課題中の心拍変動が小さいと反応時間も短くなることが示された。
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