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[R16-P-1] (エントリー)足尾山地南西部「桐生及足利」地域のジュラ紀付加体の上に築かれた城郭
キーワード:城郭、チャート、足尾山地、付加体、地形
人間の活動は,しばしば地質や地形と関連する.日本の歴史では多くの城郭が築かれ,その建築に関しては地質学・地形的要素が考慮されたと考えられる.演者の1人伊藤は,足尾山地南西部「桐生及足利」において5万分の1地質図幅を作成中である.城郭と地質の関係を検討するために,「桐生及足利」地域の地質図上に,城郭29城(山城及び平山城)の位置をプロットした.このうち24城が足尾帯ジュラ紀付加体の分布域に位置しており,この中で13城はチャートの上に築かれている.またチャート以外の分布域に位置する城郭についても,本丸周辺ではチャートがみられる例がみられた.築城に当たり,チャートが他の岩石より硬く急峻な地形を形作ることが利用されたと考えられる.