経済

[E6-05] 世帯推計データを用いた大規模災害時における経済的被害評価手法の開発

*武田 直弥¹、秋山 祐樹²、古谷 貴史³ (1. 東京都市大学総合理工学研究科建築都市専攻、2. 東京都市大学 建築都市デザイン学部 都市工学科、3. 日本工営株式会社CIM推進センター)

キーワード：大規模災害, 世帯推計, 経済的被害, 建物属性推定

わが国では，これまでに大規模な自然災害が頻繁に発生しており，その度に甚大な経済的被害をもたらしてきた．国土交通省によると今後も首都直下型地震や南海トラフといった巨大地震が最大クラスで生じた場合に広域にわたって甚大な被害が発生すると言われている。もしも発災以前に自然災害に対する経済的被害を詳細に評価することができれば、事前防災の取り組みを促進することにつながり，発災後の人口の流出を抑制するものと期待される。そこで本研究では建物ごとの建物属性を推定し，大規模地震発生時における住宅単位の損害額を推定した．また各種統計から地域の貯蓄高，世帯構成を推定することで地域の経済力を考慮した上で自然災害が世帯に与える経済的な影響の世帯単位でミクロに評価する手法の開発を行った．