第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

教育講演

[EL7] 終末期ディスカッション -担当医が患者中心の判断をしていないと感じた時どうする?-

2022年6月12日(日) 13:10 〜 14:10 第10会場 (総合展示場 G展示場)

座長:小泉 雅子(東京女子医科大学)
演者:則末 泰博(東京ベイ・浦安市川医療センター)

13:10 〜 14:10

[EL7-01] 終末期ディスカッション−担当医が患者中心の判断をしていないと感じた時どうする?−

○則末 泰博1 (1. 東京ベイ・浦安市川医療センター)

キーワード:患者中心の意思決定、病院文化、4分割表

「予定手術なので撤退はあり得ない」、「治療を中止したら問題になるかも知れないから中止できない」、「今までこうしてきたから今回もこうする」、「高齢患者にこんな侵襲的な治療はあり得ない」、「一度挿管したら二度と抜けないかも知れないので挿管はしない」など、救急・集中治療領域では患者の意思や価値観とは無関係な要素により、患者が望まないことが予想される治療が継続される状況や、助かったはずの患者が見捨てられる状況が日々発生している。このような状況で最も倫理的なジレンマを感じるのは、医師ではなく、患者のベッドサイドで最も多くの時間を過ごすナースであろう。本講演では、担当医が患者中心の判断をしていないと感じる状況で何が出来るのかについて考察する。