一般社団法人日本鉱物科学会2022年年会・総会

講演情報

ポスター

R1:鉱物記載・分析評価(宝石学会(日本) との共通 セッション)

2022年9月18日(日) 09:00 〜 17:00 B256 (総合教育研究棟 B棟2F)

09:00 〜 17:00

[R1P-04] 愛媛県東温市表川産リスウェナイトについて

*白勢 洋平1、谷口 隼大1、延寿 里美1 (1. 愛媛大・理)

キーワード:リスウェナイト、含クロムカオリナイト、表川、クロム鉄鉱

愛媛県東温市表川の泥質片岩剪断帯より,泥質片岩が起源のリスウェナイト及び剪断帯に取り込まれた塊状の変質した蛇紋岩を見出した。緑色のリスウェナイトは石英,苦灰石,含クロムカオリナイトを主とし,方解石,菱苦土石,イライト,曹長石が含まれることもある。また,微量の硫化鉱物として針ニッケル鉱,閃亜鉛鉱,黄鉄鉱,黄銅鉱,銅藍,方鉛鉱,ビオラル鉱,ジーゲン鉱などが含まれている。剪断帯中の変質した塊状蛇紋岩はアンチゴライト,石英,苦灰石,方解石を主としており,磁硫鉄鉱,黄鉄鉱,ペントランド鉱,紅砒ニッケル鉱などを含む。また,100-300 μmの黒色不透明のクロム鉄鉱のレリクト組織が確認できた。