S2: 岩石-水相互作用 （スペシャルセッション）

[S2-03] シリカ飽和熱水流体から生成した玉滴石様微小粒子

*磯部 博志¹、家田 晶成² (1. 熊本大・院先端科学、2. 熊本大・理)

キーワード：玉滴石、熱水流体、非晶質シリカ、安山岩

玉滴石（hyalite）は、透明度が高く貝殻状または顆粒状の外観を示す含水非晶質または低結晶質シリカ（広義のオパール）であり、火山性流体活動と関連して産出する。玉滴石の人工合成については、700℃以上に加熱した圧力容器内に500℃以上の温度差を設定するとクリストバライトや石英と共に析出することが報告されている（Flörke et al., 1973, 1990）。本発表では、シリカガラス管に安山岩粉末とイオン交換水を封入した250℃、8週間の熱水反応実験において生成した、玉滴石に極めて類似した組織、組成をもつ直径約50µmのシリカ鉱物粒子について報告する。