コンクリート工学年次大会 2014(高松)

講演情報

第36回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 混和材料/自然治癒・自己治癒

自然治癒・自己治癒/混和材料Ⅳ

2014年7月10日(木) 13:15 〜 15:15 第7会場 (第3リハーサル室)

[1034] 高炉セメントの若材齢の水和反応に練上り温度と初期高温履歴が及ぼす影響

座長(土木):五十嵐心一
座長(建築):桜本文敏
講演者:全培糊, 丸山一平
(名古屋大学)

キーワード:Blast-Furnace Slag Cement, Temperature History, Hydration reaction, early age, phase composition, 高炉セメント, 温度履歴, 水和反応, 若材齢, 相組成

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本研究では,材齢初期の練上り温度と水和熱による高温履歴が高炉セメントの若材齢水和反応に及ぼす影響について検討を行った。高炉セメント硬化体中のC3Sの反応が90%を超えた時点からC2Sの反応が活性化される傾向が確認された。高炉セメント硬化体中のC-S-HのCaO/SiO2モル比は,温度履歴に拘わらずBFSの反応により一緒に低下する傾向が確認された。このことから,C3Sの析出物であるCHからの反応とともに,C-S-Hの層間にあるカルシウムイオンとの反応性が生じ,結果としてC-S-Hの平均CaO/SiO2が低下したと考えられる。その傾向は温度履歴によらず高炉スラグ微粉末の反応率によって決定されると考えられる。