コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 塩害/複合劣化/腐食・防食

腐食・防食Ⅱ

2017年7月13日(木) 09:30 〜 11:45 第1会場 (橘/会議棟2階)

座長:河合慶有(土木), 一瀬賢一(建築)

[1159] 引張履歴を有するステンレス鉄筋のモルタル中における腐食特性の評価

中島朋子1, 宮里心一1 (1.金沢工業大学)

キーワード:anodic polarization curve, corrosion current, stainless steel bar, tensile stress, ステンレス鉄筋, 引張, アノード分極曲線, 腐食電流

近年,耐食性に優れるステンレス鉄筋が注目され始めている。ここで,引張により鋼材に応力が負荷された場合,負荷されていない状態とは腐食特性が異なる可能性も考えられるが,それを検討した事例は少ない。そこで本研究では,3水準の引張履歴が付与された3種類のステンレス鉄筋を対象に,溶液中およびモルタル中における腐食特性を,アノード分極曲線,マクロセル電流密度,およびミクロセル電流密度により評価した。その結果,引張履歴を有するステンレス鉄筋と有さないステンレス鉄筋では同様に,腐食電流が流れにくく,耐食性は高いことを明らかにした。