コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 塩害/複合劣化/腐食・防食

腐食・防食Ⅱ

2017年7月13日(木) 09:30 〜 11:45 第1会場 (橘/会議棟2階)

座長:河合慶有(土木), 一瀬賢一(建築)

[1161] コンクリート用表面含浸材の防水性および防食性に関する曝露試験

石川健児1, 福手勤1, 内藤英晴2 (1.東洋大学 2.五洋建設)

キーワード:carbonation, Exposure test, Natural potential, Polarization resistance, Surface penetrant, Water-absorption rate, 中性化, 分極抵抗, 吸水率, 曝露試験, 自然電位, 表面含浸材

本研究では表面含浸材の防水性能の経時変化,および防食効果の把握を目的に,各種表面含浸材を塗布した供試体を環境条件の異なる2つの環境に曝露させ,隔年ごとに吸水率試験や内部鉄筋の非破壊検査等を実施した。その結果,各種表面含浸材の防水性能は曝露6年経過後においては初期の性能と同等か,あるいはそれ以上の性能を発揮していることが分かった。また,曝露5年目において,シラン系含浸材は高い防食効果があること,鉄筋腐食後に塗布した場合でも腐食の進行を遅らせる可能性があることが確認された。さらに,屋外曝露環境ではシラン系含浸材は中性化に対して抑制効果が見られないことも明らかとなった。