コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » マスコンクリート

マスコンクリート

2017年7月14日(金) 09:30 〜 11:15 第6会場 (白橿(しらかし)2/会議棟3階)

座長:宮澤伸吾(土木), 鈴木澄江(建築)

[1219] LNG地下式貯槽底版コンクリートへの普通ポルトランドセメント採用における温度ひび割れ検討

鈴木良亮1, 安田勝俊2, 松浦忠孝3, 仁井田将人1 (1.大成建設 2.東京電力フュエル&パワー 3.東京電力ホールディングス)

キーワード:bifurcating pipe layout method, bottom slab concrete, curing control, lng underground storage tank, LNG地下式貯槽, thermal cracking, 分岐管工法, 底版コンクリート, 温度ひび割れ, 養生管理

LNG地下式貯槽の底版は,部材厚が大きく施工時の温度ひび割れが課題となる。従来の対策としては低発熱系セメントを使用してきたが,富津火力発電所に増設中の9・12号貯槽底版においては,試験によって評価した物性値を基に温度ひび割れ検討を行い,物性値・構造寸法・温度条件の影響を考慮した妥当性評価により,普通ポルトランドセメントを採用して材料費低減を実現した。また,実施工では18,000m3のコンクリートの一括打設に分岐管工法を用いた。温度ひび割れは部材内の温度差に起因することから,コンクリート温度の管理値を設け養生管理を行うことで,有害なひび割れが無い健全な底版を構築することができた。