コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 柱

2017年7月12日(水) 15:45 〜 18:00 第8会場 (会議室2/展示棟1階)

座長:大塚久哲(土木), 壁谷澤寿一(建築)

[2023] 優れた損傷軽減機構を有する鉄筋コンクリート造柱の開発研究

小菅真緒1, 平石久廣1, 加賀朱音1 (1.明治大学)

キーワード:damage mitigation, reinforced concrete columns, taper, adhesion removal, 損傷軽減, 鉄筋コンクリート造柱, テーパー, 付着除去

本論文は,損傷軽減機構を有するとともに優れたエネルギー吸収を発揮する鉄筋コンクリート造柱の開発を目標とする。具体的には,損傷軽減のため半固定型柱とした既往の研究にテーパー形状,配筋等に改良を加え,更に外柱等も対象として検討を行なったものである。実験結果より,提案した半固定型柱は想定した変形角まで有意な損傷は生じず安定したエネルギー吸収を示した。本研究の成果をもって従来進めてきた梁,耐震壁,杭の開発と併せ損傷軽減機構を有する鉄筋コンクリート造高耐震構造システムの構築の完成を得たといえる。