[2128] Probabilistic assessment of variation of seismic performance induced by subtraction of upper stories in fishbone-shaped RC frames
Keywords:Subtraction, Seismic retrofit, Seismic performance, Fragility analysis, Collapse mechanism, Column-to-beam strength ratio, 減築, 耐震改修, 耐震性能, フラジリティ評価, 崩壊機構, 柱梁耐力比
維持管理費の削減などを目的とした減築改修が近年注目されている。本論文では,現行の建築基準法で設計された10階建ての鉄筋コンクリート造建物を想定し,魚骨型骨組を用いた地震応答解析により,減築後の耐震性能を検討した。柱梁耐力比が小さい場合,全体崩壊機構を実現した建物は,減築後に中間層崩壊が生じた。反対に柱梁耐力比が大きい場合,下層部に変形が集中した。この度合は,一様乱数位相角の模擬地震動の方が観測地震動より大きい。種々の限界状態の超過確率を評価した結果,建物の軽量化にも拘らず,4層減築の場合は耐震性能が悪化し,6層減築の場合に耐震性能の向上が認められた。