[2160] Structural Performance Evaluation for an RC School Building with Non-Structural Flat Walls Damaged by the Kumamoto Earthquake
Keywords:Earthquake response analysis, post-earthquake damage evaluation, reinforced concrete flat wall, static analysis, the Kumamoto Earthquake, 鉄筋コンクリート造方立壁, 静的漸増載荷解析, 地震応答解析, 熊本地震, 被災度区分判定
本研究では,熊本市内にある1981年の新耐震設計法施行以降に建設された学校校舎に着目し,2016年4月に発生した熊本地震の地震被害調査を実施した。対象建物は,腰壁・垂壁や方立壁といった二次壁を多く有しており,地震による損傷は方立壁のせん断破壊が顕著であった。また,既往の研究に基づいた非線形解析モデルにより対象建物をモデル化し,数値解析を実施した。Pushover解析および地震応答解析では方立壁のモデル化の有無を変動因子とし,方立壁が建物全体の破壊性状に大きく影響しないことや地震時に建物の応答を抑制する効果があったことを確認した。