コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 維持管理・ライフサイクル/曲げ

維持管理・ライフサイクルⅡ/曲げ

2017年7月12日(水) 13:15 〜 15:15 第9会場 (会議室3/展示棟1階)

座長:幸左賢二(土木), 衣笠秀行(建築)

[2221] 繰り返し載荷履歴によるPRC桁の曲げ剛性低下に関する一考察

大澤章吾1, 杉田清隆1, 築嶋大輔1 (1.東日本旅客鉄道)

キーワード:Cyclic loading, Flexural rigidity, Natural frequency, PRC girder, PRC桁, 共振, 固有振動数, 曲げ剛性, 複線同時載荷, 繰り返し載荷, Resonance, Train loading on double-track

新幹線高架橋において,特定の速度域の新幹線走行に伴い,共振傾向を示すPRC桁が確認されている。この現象は,標準設計された桁の一部でのみ発生しており,その発生時期については桁毎により異なっている。今回,複線同時載荷の頻度,即ち列車走行の繰り返しと新幹線すれ違い時の一時的な作用の増加が曲げ剛性に与える影響に着目し,PRC桁の繰り返し載荷試験を実施した。その結果,同荷重の繰り返しによるPRC桁の曲げ剛性の低下は,繰り返し回数が増加することにより収束することが確認された。そのため,桁毎の複線同時載荷等の一時的な荷重増加に応じて,個々に曲げ剛性の低下が生じた可能性が高いことがわかった。