コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料一般)

環境配慮型コンクリート(材料一般)3

2025年7月17日(木) 13:40 〜 15:10 第1会場 (アイーナ8階 804A)

座長:道正泰弘(建築),河合研至(土木)

[1033] CCU 粉体を混入した低炭素型のコンクリートの実構造物への適用

田中寛人1, 神代泰道1, 並木憲司1, 井上裕太1 (1.大林組)

キーワード:CCU粉体、低炭素型のコンクリート、カーボンネガティブ、適用事例、力学特性、耐久性

カーボンニュートラルの実現に向け,これまで以上にCO2排出量を削減したコンクリートが求められる。高炉スラブ微粉末を高含有してCO2排出量を削減した低炭素型のコンクリートにCO2を吸収・固定したCCU粉体を混入することで,カーボンネガティブを実現できるコンクリートを開発し,長さ40mの打放し仕上げの壁状部材に初適用した。高流動コンクリートとすることで,コンクリートポンプを用いて閉塞なく打込むことができた。また,セパレータ周りの沈降ひび割れは確認されず,仕上がりも良好だった。本適用により,同じ呼び強度の普通コンクリートを用いた場合に比べて,CO2排出量を約106%削減できた。