コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » アルカリシリカ反応・DEF

アルカリシリカ反応・DEF2

2025年7月16日(水) 15:40 〜 17:25 第2会場 (アイーナ8階 804B)

座長:寺本篤史(建築),川端雄一郎(土木)

[1069] DEF膨張メカニズム解明に向けたセメント硬化体の空隙特性の影響

廣杉海琴1, 依田琉生1, 伊代田岳史1 (1.芝浦工業大学)

キーワード:DEF、DEF膨張、空隙、エトリンガイト

DEFが生じたセメント硬化体中は,すべての場合においてDEF膨張が伴うとは限らず,今日においても,DEF膨張のメカニズムは未だ解明されていない。本研究では,DEF膨張を生ずる要因を,遅延生成したエトリンガイト(AFt)が空隙を押し広げるからであると考え,セメント硬化体中の空隙に着目し,混和材や水セメント比を変化させ,膨張率と生成AFt量と空隙の関係を整理した。その結果,総空隙量に対して50~500nmの空隙量が10%以上であると膨張することを確認したことから,その空隙の大きさがDEF膨張に影響する可能性が示唆された。