コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » ジオポリマー・アルカリ活性材料

ジオポリマー・アルカリ活性材料2

2025年7月16日(水) 13:20 〜 15:20 第3会場 (アイーナ8階 812)

座長:大塚拓(建築),花岡大伸(土木)

[1113] 摩砕処理により化学反応性を付与したフライアッシュによるセメント不使用の新たな結合材の開発

人見尚1, 白井孝2, 杉山隆文3, 齋藤賢4 (1.大林組 2.名古屋工業大学 3.北海道大学 4.シーカ・ジャパン)

キーワード:結合材、フライアッシュ、セメント不使用、摩砕処理、高アルカリ性混練水

摩砕処理により化学反応性を付与したフライアッシュとケイ素成分を補った高アルカリ性溶液を用いることでセメントを使用しない新たな結合材を開発した。フライアッシュに摩砕処理を施すと微粒化するが,摩砕の継続に伴い凝集が生じて粗粒化した。摩砕処理フライアッシュと高アルカリ性混練水を練り混ぜて作製したペーストの粘性は,摩砕処理時間を増加させることで低下すること,ペースト硬化体は最大で48 N/mm2程度の圧縮強度を確保できることを示した。さらに,X線CTを用いてペースト硬化体を観察したところ,内部の硬化組織は均質化していること,空隙は,微細な球形の形状で存在することを確認した。