[1117] 石炭ガス化スラグのアルカリ活性材料の活性フィラーへの適用性
キーワード:アルカリ活性材料、石炭ガス化スラグ、圧縮強度、長さ変化、材料分離性
本研究では,石炭ガス化スラグ(CGS)に含まれるSi,Al,Caの成分比が高炉スラグ微粉末(GGBS)と類似している点に着目し,アルカリ活性材料(AAMs)の活性フィラーとしての適用可能性を評価した。溶液濃度を高濃度(アルカリ水比:A/W = 0.125)および低濃度(A/W = 0.055)の2水準に設定し,各条件下での圧縮強度を比較した結果,高濃度条件下ではCGSの硬化が確認され,蒸気養生を施すことでGGBSと同等の圧縮強度が得られることが明らかとなった。GGBSの反応収縮抑制法としてCGS併用の効果は認められなかった。小型円筒を用いたフロー試験により,材料分離性を評価できることが示された。