コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » ジオポリマー・アルカリ活性材料/新材料・新工法(材料)

ジオポリマー・アルカリ活性材料3/新材料・新工法(材料)1

2025年7月16日(水) 15:40 〜 17:25 第3会場 (アイーナ8階 812)

座長:李柱国(建築),尾上幸造(土木)

[1122] カルシウムカーボネートコンクリートの圧縮強度に及ぼす原料粉末のW/Cおよび粒度の影響

多田真人1, 後藤壮1, 兵頭彦次1, 丸山一平2 (1.太平洋セメント 2.東京大学)

キーワード:CO2、加圧成型、解体コンクリート、圧縮強度、細孔径分布、SEM

硬化コンクリートを粉砕し炭酸化させた原料粉末と水との混合物を加圧力50MPaで加圧成型し,105℃で炉乾燥することにより得たカルシウムカーボネートコンクリート(CCC)の品質に及ぼす原料粉末のW/Cおよび粒度の影響について検討した。原料粉末のW/Cが高いほどCCCの圧縮強度が高くなり,これは,原料粉末中の粒子の強度の低下により,加圧中に粒子の粉砕と再配列が生じ,粒子間に形成する空隙が充填されたためと考えられた。また,この充填により粒子同士の接触面積が増加し,加圧による応力がCaCO3に有効に伝達されることでCaCO3の溶解および再析出が促進された可能性が示唆された。