[1147] 3DCPによる積層体内の空隙評価への超音波法の適用
キーワード:3Dプリンティング、空隙、透過法、超音波伝播速度
本研究では,3DCPによる積層体内部の空隙の有無の評価を目的に,非破壊検査として超音波を用いた透過法により超音波伝播速度を算定し,測定部分をコア削孔した供試体の目視観察結果や密度との対応関係について考察を行った。その結果,モールドを用いた空隙のない供試体における超音波伝播速度に比べて,3DCPにより積層した供試体での超音波伝播速度は小さい場合もあったが,切断した内部観察では空隙の影響か否かは判別できなかった。一方,空隙が連続的に生じている方向と超音波の測線が一致する場合においては,算定された超音波伝播速度によって空隙の有無が判別できる可能性が示された。