コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 3Dプリンティング

3Dプリンティング2

2025年7月18日(金) 10:50 〜 12:20 第3会場 (アイーナ8階 812)

座長:友寄篤(建築),宮島朗(土木)

[1151] 製造時の温度環境が3Dプリント造形物の力学特性と耐久性に与える影響

阿部寛之1, 小倉大季1, 山本伸也1, 菊地竜1 (1.清水建設)

キーワード:力学特性、温度環境、3Dプリンティング、繊維補強モルタル、水密性、中性化、細孔径

製造時の温度環境を5,20,35℃と変動させて材料押出方式の3Dプリンティングを行い,作製した高さ1.5mの造形物を屋外暴露試験に供し,材齢26週に力学特性,物質移動抵抗性,細孔径分布を調べた。水分浸透試験の結果,浸せき期間48時間後の水分浸透深さは0 mmとなり,フィラメント同士の界面(層間)からの浸透は認められなかった。また,温度環境の条件によらず,SWAT法から得られた表面吸水速度は0.02 ml/m2/s以下であり,積層時間間隔10分の層間を含む評価位置でも同等の結果が得られた。造形物からコア抜きした供試体の圧縮強度は112 MPa以上であり,製造時の温度が高いほど強度は低くなる傾向が認められた。