コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » フレッシュコンクリート

フレッシュコンクリート1

2025年7月16日(水) 13:20 〜 15:20 第5会場 (アイーナ8階 810)

座長:犬飼利嗣(建築),渡邉健(土木)

[1224] スランプロスのメカニズムの解明に向けた基礎的研究

髙久結衣1, 金子泰明2, 加藤佳孝1, 西村和朗1 (1.東京理科大学 2.飛島建設)

キーワード:水和反応、凝集、経時変化、スランプロス、運搬力

本研究では,水和反応と凝集がセメントペーストの経時変化に与える影響について,使用材料の反応性および粒径に着目して検討した。またスランプをセメントペーストが骨材と一緒に流動した結果として測定される物理量と捉え,骨材を流動させる能力を運搬力と呼称し,運搬力の経時変化や配合による変化について検討した。セメントを反応性のない粉体で置換しても,粒径が同程度であれば,経時変化にほとんど影響せず,また細骨材のように粒径の大きいものは,セメントペースト中の凝集にほとんど影響しないという結果となった。セメントペーストの運搬力は,経時的に変化せず,W/Cにより一定な可能性が考えられた。