[1224] スランプロスのメカニズムの解明に向けた基礎的研究
キーワード:水和反応、凝集、経時変化、スランプロス、運搬力
本研究では,水和反応と凝集がセメントペーストの経時変化に与える影響について,使用材料の反応性および粒径に着目して検討した。またスランプをセメントペーストが骨材と一緒に流動した結果として測定される物理量と捉え,骨材を流動させる能力を運搬力と呼称し,運搬力の経時変化や配合による変化について検討した。セメントを反応性のない粉体で置換しても,粒径が同程度であれば,経時変化にほとんど影響せず,また細骨材のように粒径の大きいものは,セメントペースト中の凝集にほとんど影響しないという結果となった。セメントペーストの運搬力は,経時的に変化せず,W/Cにより一定な可能性が考えられた。