コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 収縮・クリープ/物性一般

収縮・クリープ2/物性一般1

2025年7月17日(木) 10:50 〜 12:20 第6会場 (アイーナ8階 802)

座長:清原千鶴(建築),兵頭彦次(土木)

[1299] 練混ぜ水として高濃度NaCl水溶液を用いることによる温度ひび割れ抑制に関する一検討

髙木聡1, 原田健二1 (1.木更津工業高等専門学校)

キーワード:高濃度水溶液、温度ひび割れ、高炉スラグ微粉末、NaCl

練混ぜ水に高濃度NaCl水溶液を用いたコンクリートにおける力学特性および熱物性を実験値より同定し,同定された物性値を用いて温度応力解析を行い,練混ぜ水が高濃度NaCl水溶液になることによる温度ひび割れの抑制効果について検討した。温度応力解析の結果より,粉体として普通ポルトランドセメント,練混ぜ水として濃度20%以上の高濃度NaCl水溶液を用いることで,ひび割れ指数が大きくなり温度ひび割れの抑制効果があることがわかった。一方,粉体として高炉セメントを用いた場合では,温度上昇量は大きくなるが温度上昇速度が小さくなることで,材齢初期の温度ひび割れの抑制効果は期待できることがわかった。