コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » はり/柱はり接合部

はり2/柱はり接合部1

2025年7月17日(木) 10:50 〜 12:20 第8会場 (アイーナ6階 世代間交流室)

座長:北野敦則(建築), 阿部淳一(土木)

[2055] 大貫通孔を有するRC基礎梁の貫通孔位置が構造性能に及ぼす影響

佐藤弘都1, 鈴木卓1, 深津尚人2, 田口孝2 (1.高知工科大学 2.矢作建設工業)

キーワード:静的載荷実験、片持ち梁、貫通孔補強筋、曲げモーメント、主ひずみ、せん断強度

本研究では,RC基礎梁の構造性能に及ぼす貫通孔位置の影響の把握を目的として静的載荷実験を実施した。最大耐力を発揮したサイクルにおいてシアスパン中央およびスタブ側に貫通孔のある試験体では孔の載荷点側のせん断ひび割れおよび孔上側の接線ひび割れの拡幅が,載荷点側に貫通孔のある試験体では孔下側の接線ひび割れ拡幅が認められた。また,孔上部では載荷点側の貫通孔端から孔際補強筋まで,孔下部では孔の載荷点側に高い最小主ひずみが確認された。既往文献を基に貫通孔斜め上下部分を梁とみなしてトラスアーチ理論を適用させた耐力評価法は本論に示す試験体の最大耐力を概ね評価可能である。