コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 耐震壁/地震被害

耐震壁2/地震被害

2025年7月16日(水) 15:40 〜 17:25 第9会場 (アイーナ5階 501A)

座長:坂下雅信(建築),須田久美子(土木)

[2096] 鉄筋高強度モルタル造耐震補強壁の構造性能

中田幹久1, 萩尾浩也1 (1.大林組)

キーワード:増設壁、せん断耐力、モルタル、乾燥収縮、水平打継面、ひび割れ誘発目地

既存建物に耐震壁を増設する際,コンクリートの打設が難しく,壁板をモルタルで構成したいという要望がある。しかし,高強度モルタルで構築した増設壁はコンクリートとモルタルの乾燥収縮量をはじめとする材料特性の違いより,一般的な増設壁と構造性能が異なると予想された。そこで美観向上のためのひび割れ誘発目地,および施工性を考慮して水平打継面を施した試験体を十分に乾燥させた状態で載荷実験を行った。その結果,鉄筋高強度モルタル造耐震補強壁においても誘発目地の影響は少なく,一般的な増設壁と同等の評価が可能であること,水平打継がある場合短い鉄筋を追加する補強が有効であることを確認した。