コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 既存・劣化構造物の評価

既存・劣化構造物の評価

2025年7月16日(水) 10:00 〜 12:00 第10会場 (アイーナ5階 501B)

座長:岸本一藏(建築),土屋智史(土木)

[2136] RC構造物の異常検知で用いる機械学習データの比較検討

バルガスルベン1, 池野勝哉1, 山本麗雄2, 内藤英樹2 (1.五洋建設 2.東北大学)

キーワード:RC構造物、非破壊試験、異常検知、FDTD法、機械学習

著者らは,機械学習のオートエンコーダを用いたRC構造物の異常検知手法を提案している。オートエンコーダを構築する上で必要な健全状態の学習データは,数値解析によって模擬学習データを大量に生成する方法(FDTDモデル)や,類似あるいは任意の構造物から実測によって直接的にデータ取得する方法(汎用モデル)が考えられる。本研究では,床版および梁試験体の曲げ載荷実験を対象に,2つの方法により構築したオートエンコーダを用いて,試験体の異常度を評価した。その結果,簡易な2次元解析で構築したFDTDモデルよりも,任意の構造物の学習データによる汎用モデルの方が試験体の損傷を良好に検知した。