日本地球惑星科学連合2014年大会

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[O-06_30AM2] 日本のジオパーク

2014年4月30日(水) 11:00 〜 12:45 メインホール (1F)

コンビーナ:*渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、住田 達哉(産業技術総合研究所)、座長:目代 邦康(自然保護助成基金)

11:19 〜 11:49

[O06-06] 南から来た火山の贈りもの 伊豆半島ジオパーク

*吉川 馨1堀野 順章1石井 千春1佃 弘巳1小山 真人2 (1.伊豆半島ジオパーク推進協議会、2.静岡大学)

キーワード:ジオパーク, 伊豆半島

伊豆半島は、かつて南洋に位置した火山島であり、フィリピン海プレートの北進に伴い火山活動を繰り返しながら本州に衝突して誕生した。このような成り立ちとともに、現在も火山活動や地殻変動が続く伊豆半島は、ダイナミックな地球の活動を感じることのできる、世界でも同種の例を見ない地球上の特異点とも言える地域である。 半島では、その成り立ちを示す証拠を半島内の各地で目にすることができる。深い海での火山活動から浅い海での活動への遷り変り、本州との衝突に伴う変動、陸化後の火山活動、現在も続くさまざまな変動という大地のストーリーを連続的に知ることができる。 伊豆半島は、ジオパークの仕組みを活用し、自然・歴史・文化の保全と観光をはじめとした地域振興、教育、防災への取り組みを推進するととともに、他地域のジオパークとの交流・連携を行い、ジオパーク全体の発展にも貢献している。 2011年3月末に伊豆地域13市町と関係団体により伊豆半島ジオパーク推進協議会が設立され、2012年9月には日本ジオパークネットワークへの加盟が認められた。2013年12月には、北部の2町のエリア拡大が認められ、現在15市町で活動が行われている。 エリアの拡大や日本ジオパークへの貢献、内外への情報発信の必要性から、2013年12月には専任研究員(人文地理分野)を一名増員し、ニューズレターやフェイスブックによる情報発信を開始した。 その他、静岡大学防災総合センターと連携した「手石海丘における火山ガス調査」などの調査研究活動、養成講座やフォローアップ講座を核とするジオガイドの育成、「青少年のための科学の祭典」への参加や「第14回地震火山こどもサマースクール」の実施など教育機関との連携活動。アジア太平洋ジオパークシンポジウム(APGN2013)に参加して、ポスター発表とジオ菓子の紹介などの伊豆半島独自の取組紹介を行った。