日本地球惑星科学連合2021年大会

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[J] 口頭発表

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[O-02] 自然災害と人 ~ジオパークで地球の声に耳を澄ます~

2021年6月6日(日) 15:30 〜 17:00 Ch.01 (Zoom会場01)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、佐野 恭平(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、郡山 鈴夏(糸魚川市役所)、横山 光(北翔大学)、座長:佐野 恭平(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、郡山 鈴夏(糸魚川市役所)、今井 ひろこ(コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)、横山 光(北翔大学)

16:00 〜 16:30

[O02-05] 自然災害を乗り越えた先人たち~洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパークの事例

★招待講演

*中谷 麻美1 (1.洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会)

キーワード:ジオパーク、噴火災害、アイヌ民族

洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパークは、北海道南西部に位置するジオパークである。主なジオサイトとして、カルデラ湖である洞爺湖と活火山である有珠山を有し、火山との共生が大きなテーマとなっている。有珠山の南側は海に面しており、豊かな海産物と火山からの湧き水に支えられ、縄文時代から人が定住してきた。沿岸には多くの集落が形成されたが、江戸時代には有珠山の噴火によって多くの人命が失われた。当時、有珠山周辺で暮らしていた北海道の先住民族であるアイヌ民族は、その様子を叙事詩(ユカラ)として語り継ぎ、再び起こりうる上有珠山噴火への備えとした。
本発表では、沿岸に残る各時代の遺跡と、アイヌ民族の叙事詩(ユカラ)を例に、繰り返す噴火や津波等の自然災害を乗り越えてきた人々の歴史と、ジオパークで実践されている減災の取り組みを紹介する。