16:00 〜 16:30
[O02-05] 自然災害を乗り越えた先人たち~洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパークの事例
★招待講演
キーワード:ジオパーク、噴火災害、アイヌ民族
洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパークは、北海道南西部に位置するジオパークである。主なジオサイトとして、カルデラ湖である洞爺湖と活火山である有珠山を有し、火山との共生が大きなテーマとなっている。有珠山の南側は海に面しており、豊かな海産物と火山からの湧き水に支えられ、縄文時代から人が定住してきた。沿岸には多くの集落が形成されたが、江戸時代には有珠山の噴火によって多くの人命が失われた。当時、有珠山周辺で暮らしていた北海道の先住民族であるアイヌ民族は、その様子を叙事詩(ユカラ)として語り継ぎ、再び起こりうる上有珠山噴火への備えとした。
本発表では、沿岸に残る各時代の遺跡と、アイヌ民族の叙事詩(ユカラ)を例に、繰り返す噴火や津波等の自然災害を乗り越えてきた人々の歴史と、ジオパークで実践されている減災の取り組みを紹介する。
本発表では、沿岸に残る各時代の遺跡と、アイヌ民族の叙事詩(ユカラ)を例に、繰り返す噴火や津波等の自然災害を乗り越えてきた人々の歴史と、ジオパークで実践されている減災の取り組みを紹介する。