09:45 〜 10:00
[HDS10-04] 京大ウィークスによる桜島火山観測所の一般公開の概要と参加者質問票調査結果
キーワード:火山観測所、一般公開、サイエンスコミュニケーション、アンケート調査
桜島火山観測所においては年に1回の頻度で施設の一般公開を行って来ている。京都大学が日本各地に研究教育施設をもっており、これらの施設の一般公開をキャンペーンとして行っており、京大ウィークスと呼ばれ、桜島火山観測所の一般公開もこの一環である。一般公開においては参加者募集型のバスツアーを行っている。バスツアーでは、半日の時間にて桜島火山観測所所内見学、観測坑道への入坑による装置の見学、観測室からの山頂域遠望といったメニューを提供している。バスの頻度によって参加者数は異なるが、各回において80名から150名の参加者がいる。参加者アンケート調査を行ってきており、調査結果の取りまとめを行った。2023年実施のアンケート調査では、バスツアーを知ったキッカケで最も多いのは知人や家族からの紹介であり、次にSNSや新聞掲載であった。また、展示および施設で最も興味をもったのは、観測坑道であった。10年前の調査では、バスツアーは新聞掲載で知った人が多かったが、毎年開催されていることから次第に周知されてきたことが窺えた。また、観測坑道が最も人気があるが、その理由として立ち入ることについての希少性と非日常性が考えられる。
