日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-MP 岩石学・鉱物学

[S-MP23] 鉱物の物理化学

2024年5月31日(金) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:萩原 雄貴(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、近藤 望(岡山大学惑星物質研究所)、柿澤 翔(高輝度光科学研究センター)

17:15 〜 18:45

[SMP23-P02] GHz-DAC音速測定法による液体水および高圧氷の高圧下音速測定

*松井 亮介1加藤 拓人1米田 明1近藤 忠1 (1.大阪大学)

キーワード:超高圧、音速測定、内部海、高圧氷

我々は音速測定手法の1つであるGHz法と高圧発生装置のダイヤモンドアンビルセル (DAC) を組み合わせた試料中の弾性波速度測定手法(GHz-DAC 音速測定法)の開発・改良を進めている。本研究ではこの手法を用いて、H2O-塩系の水溶液、およびその高圧固体相のGPa条件に至る圧力下での音速測定を目指した測定技術の開発を進めた。これらは将来的な氷衛星の地下探査計画において重要な基本情報になると考えられる。また、圧力下の液体を対象とした音速測定は前例が限られており、実験室で測定が可能な圧力下液体相の音速手法開発としても重要性が高い。発表では将来的な水溶液系の試料に対する、アンビル素材やガスケットサイズなどの実験条件を最適化するために、純粋な H2O の液体・高圧氷(Ⅵ相)を対象とした 1 GPa 付近でのGHz-DAC 音速測定法による信号の取得を試みた。今回の発表ではGHz-DAC 音速測定法の有用性と、実際の水氷試料の測定結果について報告する。