第50回日本理学療法学術大会

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メインシンポジウム

メインシンポジウム2

理学療法50年のあゆみと展望―新たなる可能性への挑戦―学術大会からみたあゆみと展望

2015年6月6日(土) 12:15 〜 14:05 第1会場 (ホールA)

座長:田口順子(上馬整形外科クリニック), 伊橋光二(山形県立保健医療大学保健医療学部理学療法学科)

[SS-03-4] 大会テーマ(当時)「理学療法の基礎」

野々垣嘉男

1)専門領域:♯1.2.「DMDの運動機能・能力の推移」
筋ジストロフィーは筋変性・壊死を主病変による進行性に推移する難病で,その55%がデュシャンヌ型(小児型)の特性を考慮した。♯3.ADL動作設定(12項目:1974年1巻2号臨床理学療法)249例を評価を行い,その推移とその解析と対処した。
2)「地域の特性を交えて」
昭和40年PT・OT法(第137号)成立。全国理療マッサージ協会の働きかけにより既得権により特例受験資格講習会(240時間)に指定教科書(医歯薬出版社編)を教材に助教以上に講師依頼し,各地で開催され,学院生卒と特例資格(臨床経験5年以上)の者がPT・OT国試に臨み,少数者が晴れてPT・OT合格する者と従来の会員間には必然的に軋轢が生じ,保守-革新と云う関係が約15年程続き,養成校が増すことや国民方々の理解により必然的に逆転した。
110者がPT協会発起,初代会長(遠藤文雄)を選出し,その目標をWCPT加盟,法人化,開業権の3本矢を掲げた。活動が推移した。一方,当地区に養成校の開設要望と会員数を増やすこと,医学部にリハビリ講座開設への働き掛けを勧めた。
3)「これまでの学術・教育・職能活動に対する思い」
名市大病院に36年間勤務,病院内業務は勿論と東海地区理学療法士会の雑務,第4回全国研修会(ファシリテーション:名市大病院)。第9回PT学会(学会長,古川良三:愛知医科大病院,事務局長:野々垣嘉男)名古屋市市民会館開催。協会地方理事,学会評議員,士会会長を務めた。又,名市大医学部学生教育,看護学校教員,地域市町村保健活動に協力する。昭和53年に懸案であった当地区に養成校(国立東名古屋病院)に開設した。昭和40年より土日祝に三重県鈴鹿・岐阜県長良療養所で筋ジストロフィーの臨床研究,筋ジストロフィー協会の集団検診及び在宅検診に参加し,資料データーを収集した。
4)「今後の提言」
理学療法士は,専門領域技術者であり基礎に基づく臨床研究者であることを望みたい。