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[1H2-J-13-02] VR環境と生体情報を用いた映像コンテンツの評価及び分析
キーワード:心電図、VR、機械学習
映像コンテンツの効果を評価することで、コンテンツ作成者は視聴者が自分の作品をどのように感じたのかを知ることが可能である。この評価プロセスでは伝統的にアンケートデータを使用してきた。しかし、この手法では参加者バイアス、実験者バイアス、または人間の多様性を含むため、正確な評価は困難である。またこれらを極力排除するためには、適切な被験者を得る必要があり、これには高いコストが発生する。これらの問題に対処するため、本研究では、ビデオコンテンツに対する感情反応を評価するにあたり、アンケートに加え、生体情報を補足する手法を提案する。具体的には、自己報告型アンケートと心電図を組み合わせたものである。対象となるのは、テレビコマーシャル(15秒間)とニュース番組の視聴者である。その結果、有効な特徴量に着目することでニュースのわかりやすさという高次の感情を予測できることが示された。それに加え、15秒間という短い動画でも信頼性の高い生体情報である心電図から感情を予測できることも示された。実験にはVRヘッドセットと安価な器具を使用し、コンテンツへの没入感を高めることで、高い学習精度を実現するデータを取得した。