2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-10 大規模言語モデルとデータサイエンス

[1J3-OS-10a] 大規模言語モデルとデータサイエンス

2024年5月28日(火) 13:00 〜 14:40 J会場 (43会議室)

オーガナイザ:砂山 渡(滋賀県立大学)、森 辰則(横浜国立大学)、高間 康史(東京都立大学)、笹嶋 宗彦(兵庫県立大学)、西原 陽子(立命館大学)

13:00 〜 13:20

[1J3-OS-10a-01] 大規模言語モデルを用いた推薦システムにおけるセレンディピティ判断の検討

〇徳武 悠1、岡本 一志1 (1. 電気通信大学)

キーワード:情報推薦、セレンディピティ、大規模言語モデル、価値判断

推薦システムにおいてユーザの嗜好に過剰に専門化することを防ぐために,セレンディピティ指向推薦システムが提案されている.しかし,セレンディピティの判断はユーザの感情に起因するため,正確な評価が困難であるという課題がある.そこで,様々なタスクを実行できる大規模言語モデル(LLM)が持つ豊富な知識を用いてこの問題の解決を試みる.本研究では,その初歩段階としてLLMによるセレンディピティの判断が人間の判断とどの程度一致するかを検証する.具体的には,GPT-3.5を用いてユーザの評価履歴に基づいて推薦されたアイテムがセレンディピティか否かを判断する.アノテーションが行われたベンチマークデータセットを用いてLLMによる判断精度を評価している.実験結果より,提案法はベースライン手法と比べてAccuracy, Precision, Macro-F1値でそれぞれ最大0.6,4.9,1.5ポイントの性能向上を確認している.

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード